「システム設計の謎を解く」社内読書会#6
こんにちは、たごまさゆきです。
「システム設計の謎を解く」読書会第6回の様子を紹介します。
今回は本書のレビューをされた、てらひでさん(@terahide27)が見学にいらっしゃいました。
第6回の様子
今回は第3章の最後、3.4節を読みました。
この節では「共通設計で整合性を高める」ということで、「画面共通」「帳票共通」「バッチ共通」「DB共通」「メッセージ共通」について、例を挙げながら解説されています。
内容盛りだくさんな分、約30ページもあるので結構ボリュームがあります。
読後の議論ではこんな話をしました。弊社の仕事はUIまわりが多かった事もあって、画面共通についての話題が多かったように思います。
- B2C(のWebシステム)では動作環境のブラウザをしぼるのは難しいとあるが、本当にそうだろうか?
- マーケティングの観点からは、対象ユーザーが幅広い方がよい。ただ、最初は1ブラウザのみでリリースして、徐々に広げていくというのはアリ
- サービス自体が魅力的ならば、動作環境をしぼってしまえるか
- 対応ブラウザを曖昧にしたまま進めて、あとで死んだ事があった
- 命名規則が決まっていると、実際に名前を考えるときも楽
- 書かれている内容は、普段も考えている事ではあるが、意識してやっているか、メンバーで共有できているかというとあやしげ
- この節の項目をリストとしてしておけば、何をやるのかみんなわかるし、漏れも防げそう
- エラー処理の共通設計も決めておかないと、後でみたら処理がバラバラになっていたとかよくある話
- 最近は、設計書を何で書くのがイケているのか
- やる事だけでなく、やっちゃいけない事(禁止事項)もきめておきたい(赤は使っては行けない、とか)
- コード体系を決めるのはセンスが必要と思う
- 整合性にはこだわりたい。一家言あるので1時間でも語れる
- 作る側にとって整合性がとれている事は大事。では使う側にとって整合性がとれていることのメリットは何か
せっかくてらひでさんに来ていただいたので、参加者からの質問に1問ずつ答えていただきました(無茶ぶりスミマセン)。
- Q.レビューで指摘したポイントは?
- A.第一稿をレビューしたときに、著者の考え方を知っている人でないとわかりにくいと言った
- Q.どの辺の読者をターゲットにしていたのか?
- A.著者によれば、一通りのシステム開発業務を経験した3年生くらいの技術者
- Q.色がピンクになったのはどうして?
- A.最初は青かった。検討した結果、表紙がピンクになったので全体的にそうしたらしい。優しい感じも狙ったとのこと
最後にてらひでさんから本書の意図についてお話いただきました。
「よく設計書を書くための本と誤解されるが、そうではなく設計の考え方を示している」
「キーワードは粒度、網羅性、整合性」
てらひでさん、ありがとうございます。また遊びにきてください。
次回
次回は8/9(金)に開催します。第4章に入り、4.1節、4.2節を読む予定です。